複数担任を乗り越えるコツ!

職場環境

基本的に0〜2歳児クラスが配置人数の関係で複数担任になることが多い複数担任制。

実際に現場では、新卒の保育士さんも複数担任のクラスに配置されることが多いようです。

複数の保育士さんで役割を決めて、スムーズに保育活動を行うのは大変な面もあるかとは思いますが、今回は複数担任のメリットの面と課題を現役保育士さんに伺ってまいりました!


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複数担任とは?

1つのクラスに複数の保育士が配置される制度で、特に大規模な保育園や年齢が低い子どもたちのクラスで採用されることが多いです。

適切な連携やコミュニケーションが取れれば、保育の質を高める効果的な環境になります。

複数担任では必須の仕事分担

複数担任ということで状況に合わせて臨機応変に動けることはいいことですが、今日(または今週、)はA先生が「リーダー」、B先生が「サブ」というようにしっかり役割がわかるように決めておくと保育がしやすいです。

「リーダー」の仕事

クラス全体を見ながら保育の進行をリードする。

子どもたちの見本になったり、遊びを提案したりと保育を進めていきます。

「サブ」の役割

援助が必要な子どものサポートをする。

活動に参加したがらない子どもについたり、怪我が起きた時に対応したり、リーダーが保育を勧められるように努めます。

「アシスタント」の役割

次の活動にスムーズに移行できるように、準備や後片づけなどの雑務を行う。

活動の片付けの手伝いをしたり、次の活動のために環境を整えたりします。

※担任が2人の場合もあるので、その場合は1人が「リーダー」、もう1人か「サブ」兼「アシスタント」として動きます。

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よくある悩みは複数担任で乗り切れる!

悩み①子どもが多くて全体を見ることが難しい

解決!

少人数グループを作り、1人で見る子どもの人数を少なくする!

活動に応じて少人数でゆったりと活動する時間を設けてもgood!

必要に応じて、いちごチーム、ぶどうチーム(A先生グループ、B先生グループ)などチーム名もつけて子どもたちにも分かりやすく!

悩み②事務仕事が多くて終わらない

解決!

複数担任だからこそ書類仕事も分担できる!

年度はじめに月案、個人案、誕生日カード作り担当、行事担当など月ごとに振り分けておけば「あれ、この仕事誰がするのかな?」「私がしなきゃなのかな?」と迷ったり、この先生だけが多く書類仕事をしなきゃいけないなんてことにはならない!

行事担当の先生だと仕事が増えるので、助け合いの精神で事務時間を確保してあげるなんて素敵な配慮ができると素晴らしい◎

複数担任制の課題と実例

コミュニケーションの不足

保育士同士がしっかり連携を取らないと、指導方針や対応にばらつきが生じることがあります。

実例

複数の担任がいるクラスでお昼寝の時間に子どもが泣いてしまったことがあったが、各担任が異なる対応をしたため、子どもがさらに混乱してしまいました。

一人の担任は抱っこしてあやそうとし、もう一人は子どもを寝かせるために放っておく方針を取ったため、子どもが不安定な状態が長引いてしまいました。

解決策

 保育士間で子どもの対応方針を事前に共有し、状況に応じた一貫した対応ができるよう、コミュニケーションを強化する。

責任の所在が曖昧になる可能性

問題が発生した場合、誰がその責任を負うべきかが不明確になることがあるため、役割分担や報告体制を明確にしておく必要があります。

実例

あるクラスで怪我をした子どもの対応について、複数担任がいたため、誰が怪我の報告をすべきかが曖昧になりました。

最終的に報告が遅れてしまい、保護者との信頼関係に影響が出ました。 

解決策

担任の中で明確な役割分担を設定し、日常業務や緊急時における責任の所在を明らかにする必要があります。

子どもの混乱/保護者対応の不一致

複数の保育士に指導されることで、子どもや保護者が混乱する可能性もあります。

保育士間で一貫した対応が求められます。

実例①

保育士Aは、子どもが自由に遊ぶことを重視していたが、保育士Bはしつけや規律を優先していました。

その結果、子どもに対する対応が異なり、子どもたちが混乱し、どの行動が許されるかが不明瞭になりました。

 解決策

クラス全体の保育方針を事前に統一し、保育士間での方針の共有を定期的に行うことが重要です。

実例②

保護者が自身の子どもに関して相談した際、担当保育士によって異なる回答が返ってきたため、保護者が混乱しました。

例えば、ある保育士は「家庭でしつけを強化してください」と言い、もう一人は「園で見守っていきましょう」と異なるアドバイスをしてしまった。

 解決策

保護者対応については、リーダー担任が中心となって方針を決定し、保育士全員が統一した対応を行うようにすることが重要です。

これらの課題は、複数担任制における連携の不足や役割の曖昧さから生じます。

解決策としては、定期的なミーティングや情報共有の徹底、保育方針の統一が本当に大切です。

まとめ

複数担任がストレスと感じてしまう人も多いとは思います…。

ですがそれだけ人が集まれば保育のアイデアも増えるし保育の視点も多くなります!

仕事分担でチーム力を発揮して保育していきたいですね!