昨今、若者の間ではネット上でのやり取りが多く、相手の顔を見て対話することが少なくなってきています。
それにより昔に比べると子どもたちを取り巻く環境が変化し、人間関係が希薄になり、いじめや不登校、精神疾患などの社会的問題が多くなってきています。
そんな中、幼いうちから対話の力を身に付けることを目指す、話し合いの実践法があるそうです。
それが『こどもかいぎ』。
今回は現役の保育士さんにその『こどもかいぎ』の魅力を伺って来ました
『こどもかいぎ』とは…
1年間かけて取り組んだ保育園の様子をドキュメンタリー映画にまとめた映画監督の豪田トモさんが「こどもかいぎ」の考案者です。
『こどもかいぎ』=「未来をつくる魔法の杖」と豪田さんは仰っています。
『こどもかいぎ』とは「対話の力」を各自が伸ばすことが出来れば、未来はより豊かなものになり、幸せな家庭やコミュニティが増え、戦争ではなく平和的な対話で物事を解決する社会につながる……というそういった考えの元、『こどもかいぎ』=「未来をつくる魔法の杖」に「触れる」機会を作りたい!と願い考えられた、一つの話し合いの実践法です。
『こどもかいぎ』の魅力
子どもの頭の中で、お友達の意見を聴いて多様性に気づいたり、自分の考えを言葉にしてみたりと、聴く力、話す力だけでなく、理解力、思考力、表現力、発想力、想像力、創造力など、非常に多様な力が育っていきます。
そして対話の場が子どもにとって「居場所」にもなり、自己肯定感を育むことにつながっていきます。
ここからは実際に現場ではどんな風に取り入れて行われているのでしょうか?
『こどもかいぎ』の基本
子どもたちが輪になってさまざまなトピックを自由に話し合う(対話する)ことです。
参加者:誰でもウェルカム!
年齢:4歳ごろからスタートがおすすめ!
人数:5〜6人!だけど、クラス全員でもOK
場所:室内でも戸外でも、サークルになってみんなの顔が見えるように
時間帯:都合に合わせていつでも
長さ:最初は数分からスタートして20〜30分程度がおすすめ!
『こどもかいぎ』でのトピック5選!
デイリー系
朝ごはん何食べた?公園で何して遊んだ?など、日常にある簡単な出来事の報告!
フェイバリット系
家族の好きなところは?好きな遊びは?などなど、子どもたちが大好きなものについて!
テーマ系
どうしてケンカするの?ニュースで〇〇をみたんだけどみんな知ってる?など保育士がテーマを決めたり、子どもたちが話題にしたい内容をもとに話をする!答えは出なくてもいい!
イベント系
今日のお散歩先はどこに行きたい?運動会で何やりたい?などなど、園の行事ごととからめてもGOOD
フィロソフィー系
なんで生まれてきたの?おともだちってどういう存在?など正解のないことについて考えることも良さそう!
初めから取り組むのは難しいので、子ども会議を何度も経験してから取り入れしていきましょ♪
『こどもかいぎ』を子どもたちに説明する方法
*「こどもかいぎ」っていう遊びをやってみない?と提案する!
*みんなでおしゃべりしたり、話し合ったりすることだよとわかりやすく伝える!
*そしてみんなが楽しめるように3つのお約束をする。
1.お話ししている間は椅子から離れないようにする
2.お友達のお話をバカにしたり、いじわるなことを行ったりしないこと
3.お友達が話している時は最後まで聴くこと
子どもたちの集中力は年齢プラス1分とされています。
なので、初めのうちは数分で終わってOKです。
まとめ
子どもたちが楽しかった!と感じられることが大切です。
対話を重ねることで育つ力はたくさんあります。
聴く力、話す力、表現力、語彙力、集中力、理解力、想像力、多様性、共感力…などなど、まだまだたくさんです!
朝のグループタイムに取り入れたり、活動として取り入れても良さそうですね!
子ども一人ひとりの発言を大切に、自己肯定感を育みながら対話を楽しんでください!
参考資料
『こどもかいぎのトリセツ』豪田トモ著