現役保育士が語る「保護者との信頼関係の大切さ」

保護者との関わり
保育士のお仕事の大前提は「子どもと触れ合うのが大好きなこと」。

しかしながら、それだけで保育活動は上手くいきません。

子どもたちの成長を見守り、園生活を豊かにするためにも、そこに大切な我が子を預ける保護者との関わりが本当に大切なのです。

安心して登園してもらうためにも、保護者との信頼関係を築きながら園での様子を伝えていくことが大事です。

「保護者とどう接していいのかわからない・・・。」と悩んでいる方、必見!!

現役保育士さんに保護者との日頃の関わり方や思いを伺いました!!

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保護者との信頼関係はなぜ必要?

保育士と保護者は子どもの成長を支えるパートナー(協力関係)だからです。

私たち保育士と保護者の共通点、子どもの成長を願うもの同士、信頼関係は必要不可欠!

そして保育士の仕事内容の一つとして保育所保育指針にも記載されている、「保護者支援」というものもあります。

保護者の考えや悩み、疑問など気軽に相談出来る存在になることも保護者支援の1歩です。

日々、コミュニケーションをとっていく中で信頼関係を築いていきたいものですね。

信頼関係がある場合、どのような時に活かされるでしょう?

子どもの成長を伝える時

日頃からこまめにコミュニケーションをとっていれば、小さな事でも保護者に伝えやすいものです。

保護者は我が子が園でどのように過ごしているか気になるもの。

何かあった時だけ話すような関係性だと、保護者も身構えてしまいます。

日々の連絡が信頼関係への積み重ねです。

保護者支援をする時

保護者支援のシーンもさまざまですが、保護者の方の話を聞く、保育園側の考えや思いを伝える時には信頼関係は必須です。

「この先生に言ってもな…」なんて思われないように・・・

「この先生なら!」と頼られる保育士さんは本当に素敵です!

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保護者とのコミュニケーションで気を付けること

前半ではいかに保育士と保護者との信頼関係が大切かをお話ししましたが、とはいえ、それを築いていくには時間と気遣いが必要です。

「子どもは好きだけれども保護者は苦手」という方には、なかなかハードルの高い事です。

では現役保育士さんはどんなことに目をむけて、気遣いをしながら保護者とのコミュニケーションを図っているのでしょうか?

ついつい一方的に話し過ぎないこと

「何か喋らないと!」「伝えたいことがたくさんあって…!」と焦ったり、言いたいことだけ言ってしまったり・・・

そうならないように自分に向いてしまっている意識の矢印を保護者の方へ向けてみましょう

「ご家庭ではどうですか?」と保護者からの話も聞き出せるようにしましょう!

その会話の中で園内での生活が保育士サイドからどう見えているのか?

家では見られない表情や成長、他の子との関わり方をお話ししてはいかがでしょうか?

マイナスなことは丁寧に、子どもの育ちも考えて

怪我、噛みつき、トラブルなど保護者に伝えにくいこともあると思います。

保護者が見ていないところで起こったことなので、状況がわかるようにしっかり伝えましょう。

(なぜ起きてしまったのか、防止策としてどんなことをしていくのか、子どもの発達など…)

中には誰にも話せていない子育ての悩みを抱えている保護者もいらっしゃるでしょう。

その上でトラブルを伝えられた時の保護者気持ちを考えながら寄り添い、トラブルの背景を一緒に考えてみるのも良いかもしれません。

保護者の方が納得して、少しでも安心できるような伝え方も考えてみましょう。

なかなかコミュニケーションが取れない保護者には…

いつも忙しそうにしている保護者の方には話しかけづらいなと思う時もあると思います。

ありきたりではありますが、少しの間でも子どもの姿を共有しておくことが大切です。

連絡帳や送迎時に、ただやり取りするのではなく、その子どもに注意や関心を払い、ちょっとの変化にも敏感に気が付いて言葉にして伝えていくことです。

そうしていくうちに「伝達が2つあって〜…」と具体的に提示すると立ち止まって聞いてくれます!

必要に応じては「いつでもお時間取りますので面談なども気軽におっしゃってくださいね」とこちらから提案してもいいかもしれません。

まとめ

今回は現役保育士さんにお話をお伺いし、「保護者との信頼関係の大切さ」について皆様にご紹介しました。

子どもたちと関わる以上に、避けて通れないのが保護者対応であることは、保護者との関りにストレスや悩みを抱えている方も重々ご承知かと思います。

この記事をご覧になって、少しでも打開策に繋がることを願っております。

今回の記事は、都内で現役保育士としてご勤務をされている「A」さんにご提供頂きました。