保育士の残業が多い理由とその解決策とは?

職場環境

保育士の働き方は、施設によって大きく異なりますが、どの保育士もは子どもたちの安全とケアを最優先に考えます。

そのため、予期せぬ事態や急な体調不良などが発生した際には、残業が必要になることがあります。

残業というと、忙しい保育士にとって「あって当たり前のもの」というように感じられてしまうかもしれません。

しかしながら日頃の残業の多さに、子ども達は可愛いけれど、疲れて悩んで転職を考えているという保育士さんも多くいらっしゃるのではないでしょうか?

今回は現役の保育士さんからお話を伺い、現状の残業の多さやそれに対する解決策を伺って参りました。

残業に関するお悩みを持っていらっしゃる方の気持ちが少しでも払拭出来たら…と思います。

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保育士の残業が多い理由

① 日中に事務時間が取れない

保育園は朝から夜まで子どもがいる為、その分保育に職員が配置されます。

保育中は事務が取れないのでほとんどの保育士は午睡中に事務を取ります。

午睡中と言っても休憩を他のスタッフと回さないといけないません。

途中で起きた子どもの対応もしないといけないし、保護者への引き継ぎのためメモも取らないといけないし、ちょっとしたことの職員の伝達もしないといけないし…とやることは沢山…。

やっと今日の日誌や書類に取り掛かることができる!と思う頃にはもう、子ども起きる時間…となることもあるあるなのです。

②行事前の準備が終わらない

保育園では様々な行事やイベントが行われます。

全体の企画、クラスの企画、作り物、当日のシュミレーションetc...やることが膨大です。

ただでさえ日々の事務時間を確保することが難しいのに、行事前にやることが増えると事務時間が足りません。

また行事後の片付けなどには時間がかかるため、更に残業が発生することがあります。

③保護者とのコミュニケーション

保育士は保護者と密接に連携し、子どもたちの状況や成長について報告や相談を行います。

保護者とのコミュニケーションが円滑に行われるためにも、残業が必要になることもあります。

④ノルマがない分、やることは無限

これをやればOKという線引きがあってないようなもの。

これも作れば楽しめるかな?去年もやってたし今年も…。と色々考えてしまいます。

退勤時間が終わってから「あれもやっておきたい」「ここ片付けたい」など、日中子どもがいる時には気づけなかったことが出てくることも。

⑤やはり人手不足

保育士の人手不足が深刻化している地域では、残業が避けられない状況になることもあります。

人手不足により、本来の業務だけでなく代替わりや補助業務もやらなければならなくなります。

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解決策

①少しの時間も大切に

朝や夕方の合同保育で子どもが少ない間10分〜15分でも保育を抜けられる時間を見つけましょう!

クラスやフロアで協力して声を掛け合って事務時間の確保をしましょう!

助け合いが大切です。

たった10分と思っても集中すれば、貴重な事務時間!

②ゆとりを持った準備期間を設ける

◯ヶ月前には企画し始める、◯週間前には作り終わらせる◯日前にはシュミレーションをして、改善するのを○日前には終わらせておく!など事前に計画を立てます。

目安があればそれに合わせて進められるますし、押してしまっていたら保育士全体でフォローする精神で助け合いましょう!

③やらないことを決める

壁面を毎月変える、毎月のクラスだより、書類やおたよりを手書きするなど、今の園で当たり前に行っていることが本当は要らない業務かもしれません。

一度立ち止まって見直してみてもいいかも知れません。

何が子どものためになっているかを一番に、保育士のことも考え、職場環境の改善、不要かもしれない業務を削減したり、代替したりして、業務を軽くできないか見直してみましょう!

まとめ

今回は、現役保育士さんが実際に取り組んでいる残業を減らすための解決策をご紹介していきました。

様々な解決策をお話してみましたが、まず考えるのは子ども達のこと。

人数配置や子どもを見る環境、子どもが育つための計画など…子どもを第一に考え、その中で保育士も無理なく、より良い労働環境で仕事できるようにしていきたいですね。