先日は『ファミリーデー』についての話をしましたが、今回は昨今の『母の日』の保育園での向き合い方、また現役保育士さんから聞いた母の日のプレゼントは現場では一体どんなものを制作しているのか聞いてみました。
母の日についての保育のねらい
母の日はどんな日かを知ろう
母の日の起源は古代ギリシャや古代ローマにまで遡りますが、現代の母の日は19世紀から20世紀初頭にかけてアメリカで広まりました。
アンナ・ジャーヴィスという女性が母親を称える日を提唱し、それが後に現代の母の日として広まるきっかけを作りました。
アンナ・ジャーヴィスは母親アン・マリア・ジャーヴィスとの絆が非常に強かったことで知られており、アンナの母親は、南北戦争中に負傷兵の看護や慰問活動を行い、その人道的な活動で知られていました。
このような母親の姿に感銘を受けたアンナは、母親を称える日を提唱しました。
彼女は個人的な手紙やメッセージで母の日のアイデアを広め、地域の教会や団体に呼びかけました。
その結果、1912年にはウェストバージニア州で初めて母の日が公式に祝われ、その後1914年にはアメリカ全土で母の日が制定されました。
感謝の気持ちを伝える大切さを知ろう
母の日は母親や母性を称え、日頃愛情を持って接してくれる人に感謝や愛情を表現することです。
保育園においては、母親や家族との絆を深める機会として、日頃なかなか言えない思いを表現させることも大切です。
制作物を通して家族に対する思いを表現しよう
感謝の表現
制作物を通じて、子供たちは母親に対する感謝や愛情を表現する機会を得られます。
手作りのプレゼントやカードは、母親にとって特別な意味を持ちます。
創造性の育成
制作物を作ることで、子供たちの創造性や想像力が育まれます。
色や形、材料の選択など、自分のアイデアを形にする経験は成長につながります。
自己肯定感の向上
制作物を完成させることで、子供たちは自己肯定感を向上させることができます。
自分の手で作り上げたものをプレゼントすることで、自信や喜びを感じることができます。
家族間の絆を深める
制作物を作る過程やプレゼントすることで、家族間の絆が深まります。
特に母の日は家族が集まる機会となることが多いので、制作物を通じて家族が一緒に楽しい時間を過ごすことができます。
思い出作り
制作物は記念品として残り、後々見返すことで思い出として楽しむことができます。
子供たちが作った制作物は、家庭内の特別な宝物として大切にされることでしょう。
現役保育士さんに聞いた、母の日のプレゼント5選
①メッセージカード
大好きなお母さんの顔を描いたものをプレゼントしたり、5歳児であれば自分で感謝の気持ちを書くのもできそう!
カードを開くと、イラストや文字が飛び出すデザインもおすすめです。
②写真立て
縁をデコレーションして写真立てに!
子どもの写真を入れてプレゼントしてもいいし、お家で家族の写真を入れられるように空のままプレゼントしてもいい!
③マグネット
紙粘土にビーズをつけたり色を塗ったりしてデコレーション!
いつもありがとうのメッセージカードも添えてプレゼント!
④キーホルダー
我が子のキーホルダーは保護者に喜ばれること間違いなし!
表面は子どもの笑顔の写真、裏面は好きな遊びをしてるところ…などテーマを決めて写真を差し込んでも良さそう!
子どもがデコレーションした封筒に入れて渡すのも◎
⑤保育園での様子をムービーでプレゼント
なかなか見れない保育園での姿を園からプレゼント!
テーマはなんでもOK!!
楽しく手遊びしている様子、自由遊び、戸外遊び、給食、集団遊びなどなど。
慣れないと編集するのが大変かもしれませんが、一度チャレンジするのも良さそう!
限定公開でYouTubeで配信してる園もあるみたいです。
まとめ
家族への感謝はいつになっても大切にしたいこと。
ですが、母子家庭、父子家庭、別居婚、事実婚など複雑な家庭事情のご家庭も少なくありません。
保育士の対応次第で母の日の行事を、子どもたちが素直に楽しめる素晴らしい母の日の行事にすることもできます。
そのためにも保育士は、子どもたちそれぞれの家庭環境を把握しておくことが大切です。
11月7日には『家族の日』があるようです。
昨今では母の日、父の日を行わない園もあるようなので、『家族の日』に感謝の気持ちを伝えても良いかもしれませんね。