保育士は給料が低いから一人暮らしができないと考えている人が多いようです。
特に家賃や光熱費、食費などの生活に直結するお金が必要となるので、保育士の給与で生活していけるのかというのが気になるところですよね。
今回は保育士の一人暮らしのメリット・デメリットまた自治体や園によって偏りはありますが、補助などをの待遇面をご紹介します。
保育士の一人暮らしのメリット
一人暮らしを通じて個人的な成長や生活の充実感を追求する上でのポジティブな要素です。
自立
一人暮らしをすることで、自分自身で生計を立て、家庭を維持する力が身につきます。
これにより、独立感や自己管理能力が向上します。
時間の柔軟性
一人暮らしでは家族やルームメイトとの合意を取る必要がないため、自分のスケジュールを柔軟に調整できます。
家事を好きなタイミングで好きなように済ませられることも一人暮らしのメリットです。
さらに仕事や趣味、プライベートな時間を自由に使えるメリットとにもなります。
責任と成長
家計管理や家事全般、自身の生活全般にわたって責任を持つことで、成長の機会が増えます。
これにより、様々なスキルや経験を身につけることが期待できます。
プライベートスペース
一人暮らしでは自分だけのプライベートスペースが確保されます。
これにより、リラックスや自分の時間を大切にでき、ストレスの軽減につながります。
仕事に集中しやすい
一人で生活することで、仕事に集中しやすくなります。
特に保育士としての仕事は精神的なエネルギーを必要とするため、自分の空間でリフレッシュすることができます。
自己発見と自己表現
一人で生活することで、自分自身の好みや価値観を見つけ、自己表現する機会が増えます。
これが個々のアイデンティティを強化し、満足感をもたらします。
人間関係の多様性
一人暮らしの場合、外部との交流が重要になります。
新しい友人や知り合いとの出会いが増え、人間関係の多様性が広がります。
また友人や恋人も気軽に招けるので自由な時間の少ない保育士さんにとっては特に遊びの幅が広がるのではないでしょうか。
保育士の一人暮らしのデメリット
経済的な負担
一人暮らしには絶対に家賃がかかってしまうものです。更に生活費や家賃、光熱費などがかかります。
保育士の給与が十分でない場合や都市部での生活費が高い場合、経済的な負担が大きくなる可能性があります。
孤独感
一人暮らしでは、孤独感を感じることがあります。
特に仕事が忙しい場合や友人や家族が遠くにいる場合、寂しさを感じることがあります。
家事・生活の負担
家事全般や生活の管理が一人で行われるため、その負担が大きくなることがあります。
仕事との両立が難しくなる場合もあります。
しかし、家事スキルを高めておくと役立つことも多々あります。
料理のスキルがあれば食費を抑えながら美味しいご飯が食べられますし、洗濯や各種手続きなどに慣れていれば家庭を築いたときにも役立つでしょう。
ストレスとプレッシャー
保育士の仕事は体力的・精神的に要求されるものであり、それに加えて一人暮らしでの生活がプレッシャーとなることがあります。
ストレスの蓄積に気を付ける必要があります。
安全面の懸念
一人暮らしの場合、安全面に対する懸念が生じることがあります。
特に住む場所や周辺環境によっては、防犯や災害に対する備えが必要です。
仕事とプライベートのバランスの難しさ
保育士の仕事は非常に時間とエネルギーを要するため、仕事とプライベートのバランスを取るのが難しいことがあります。
一人で全てを管理するとプレッシャーがかかりやすいです。
コミュニケーションの不足
一人暮らしでは家族やルームメイトとのコミュニケーションが減少するため、孤立感や情報の不足を感じることがあります。
デメリットを見るとどうしてもネガティブな気持ちに陥ってしまいがちになりますよね。
人によって対処できるものもあります。
一人暮らしを始める際には、これらに対する周囲のサポートを得るための計画やサポートを考え、バランスを取ることが大切です。
保育士さんにおすすめの補助や節約方法
保育士さんにおすすめの補助や節約などの工夫をご紹介したいと思います。
保育士の家賃補助制度について
保育士不足を解消し、保育士の待遇を改善するために導入されている支援制度です。
特に大都市部では、生活費や家賃が高いため、この制度が広く利用されています。
保育士の家賃補助制度は、大きく分けて3種類あります。
①園から住宅手当を受ける
②園が独自に運営する寮・社宅に入居する
③国の支援による「保育士宿舎借り上げ支援事業」で園が借り上げた社宅に入居する
これら3つの家賃補助や手当は、同時にもらうことはできません。
家賃補助は新卒や転職など、就職先を決める際に重要になってくる為、事前にどの制度を選ぶのが自信にとってベストか見極めておくことをお勧めします。
①園から住宅手当を受ける
住宅手当は主に園から支給されるもので、住居手当や家賃手当など名称は園によって異なります。
保育業界では借り上げ社宅制度を利用していない法人で主に導入されています。(認可外保育施設・企業主導型保育園・幼稚園など)
また、借り上げ社宅制度の条件対象外の職員に支給しているケースもあります。(園長など役職者、同居人がいる、持ち家など)
金額は園によってバラつきがあり、月に1万円前後が一般的です。
自分の好きな家に住め、退職しても引っ越さなくて良いメリットがある一方、補助金額は一番低く、手当がもらえない園もあります。
また保育士が借りている賃貸への家賃補助の場合、補助金に対して所得税がかかるため、提示された金額よりも低い金額となります。
②園が独自に運営する寮・社宅に入居する
保育園によっては独自に社宅や寮制度を設けているところがあります。
基本的な支払い主は園の運営元で、運営元が支払う家賃の一部を払います。
住んでいる場所が社宅の場合、基本的な支払い手は園の運営元であり、保育士は税分を支払う必要はありません。
かなり安い家賃で済み、園の近くに住めるメリットがある一方、住む家を選べず、園を退職すると引っ越ししなければなりません。
③国の支援による「保育士宿舎借り上げ支援事業」で園が借り上げた社宅に入居する。
国は保育士の就労継続支援の取り組みとして、「保育士宿舎借り上げ支援事業」という補助制度を実施しています。
保育士宿舎借り上げ支援事業では、国と自治体、園(法人)が分担して家賃を負担し、保育士が働きやすい環境をつくっています。
借り上げ社宅制度が、最も補助金額が一番高く、最大月82,000円です。
自治体や園が設定した上限額の範囲であれば、家賃がタダになることもあります。
資格取得支援制度を利用してスキルアップ
職場によっては、資格取得のための補助金制度があるところもあります。
資格取得によりキャリアアップや給与の増加につながる場合もあるため、将来の収入増を目指すことも可能です。
職員給食制度
保育士が職場で食事を取ることができるように提供される制度で、食費の負担軽減や時間短縮につながるため、多くの保育施設で導入されています。
多くの施設では、食材費の一部が給与から天引きされる形で、安価に給食が提供されますが、施設によっては無料や全額補助のところもあります。
施設によっては、保育士が負担する給食費を軽減するため、補助金や支援を行っていることもあります。
保育士自身の食費負担が減ることで、生活費の負担を軽くする効果があります。
保育園の給食は栄養バランスが考えられており、栄養士が監修していることが多いため、保育士も健康的な食事をとることができます。
長時間働く保育士にとって、健康面でのメリットは大きいです。
保育士にとっては、食事中も園児の見守りが求められるため、完全にリラックスして休むのが難しいという点もあります。
また、全員が給食制度を利用するわけではないため、希望者のみが利用できる選択制の場合もあります。
給食制度は、保育士にとっての経済的負担軽減や健康管理に役立つだけでなく、子どもたちとの関係を深める良い機会でもあります。
外食を控え、自炊を増やす
外食費を減らし、自炊を増やすことで大幅な節約ができます。
休日に作り置きをしたり、仕事の日も持参できるお弁当を用意することで、効率的に食費を管理できます。
昨今ではSNSでも作り置きレシピなども多数投稿されていますので、気軽に自然と家事能力アップです。
まとめ
初めての一人暮らしは今まであまり感じる事のなかった出費(実家暮らしであったなら、家賃・光熱費・食費等々の基本ベースの出費)があるので、不安に感じることもあるかもしれません。
しかし今では制度を上手に利用し、家計管理アプリの活用、先取り貯金、積立NISA、フリマアプリで不用品を販売したりと、きちんと管理すれば大丈夫です。
上記の物を活用することで、無理なく少しずつ貯金が増えていくはずです。
新年度に向けて心機一転、新たな地域で生活しようとお考えの方、節約しつつ充実した生活が送れる事を願っています。