面接で「どんな保育士になりたいか」という質問は、聞かれやすい質問の一つです。
聞かれやすそうな質問なだけに、準備をしておかないと「どうやって答えたらいいの」と焦ってしまうかもしれません。
聞かれやすい背景としては、「保育観」を確認するために質問していると考えられます。
「保育観」とは、「子どもの保育に携わるうえで大切にしたい価値観や考え方」を指すと言われています。
保育観を知ることで、保育学生さんや既に働かれている保育士さんが自園の保育観とマッチしているかどうかを確認することができるため、長く働いてくれるか、今いる職員と合いそうか、などを判断していると考えます。
こういったことを踏まえ、「どんな保育士になりたいか」という質問の答えは、自己PRの一部として考えてもよいかもしれません。
入りたい園と自分がどれだけマッチしているかを伝えるためにも、しっかりと準備しておきたいですね。
「どんな保育士になりたいか」聞かれたときの答え方【例文】
子どもの個々の成長をサポートすることに重点を置く
「私は子どもたちが一人ひとり異なる個性を持っていることを理解し、その個性に合わせたサポートが出来る保育士になりたいです。」
コミュニケーション能力を重視する
「コミュニケーションは保育士にとって非常に重要だと考えています。保護者の方々、子どもたち、そして同僚の方々との円滑なコミュニケーションを通じて、信頼関係を築くことができる保育士になりたいです。」
教育プランの立案と実施に力を入れる
「子どもたちが楽しみながら学べるような創造的で効果的な教育プランを立て、頑張って取り組む保育士になりたいです。」
柔軟性と適応力を持つ
「子どもたちのニーズは日々変化します。柔軟で適応力があり、新しい状況に素早く対応できる保育士になりたいです。」
安全かつ愛情豊かな保育環境を作る
「私は子どもたちが安心して成長できる環境を提供することが重要だと考えています。安全性と愛情に満ちた保育環境を作り上げ、子どもたちが心地よく過ごせるように努めたいです。」
上記のような答えは、具体的な目標や価値観を示すことで、あなたが保育士としての責任感や専念度を持っていることをアピールできます。
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「どんな保育士になりたいか」がどうしても思いつかないとき
どんな保育士になりたいのかと聞かれて、そう思いつかない人も中には居るかもしれません。
どれだけ考えても、漠然と思いつかないこともありますよね。
以下のことを試してみると、自分自身を見つめ直す良いきっかけにもなるかもしれません。
自己分析
自分の長所、短所、得意なこと、苦手なことをリストアップしてみましょう。
これにより、自分の性格や価値観を再確認することができます。
過去の経験を振り返る
これまでの保育の実習やボランティア活動、子どもたちとの関わりなどの経験を振り返り、どんな瞬間や活動が楽しかったか、充実感を感じたかを思い出してみましょう。
ロールモデルの存在
あなたが尊敬している、または憧れている先輩保育士や先生がいる場合、その人の特徴や活動を参考にしてみるのも一つの方法です。
他者との対話
友人や家族、先輩などに自分の考えを話すことで、新しい視点やアドバイスを得ることができるかもしれません。
日記などを書く
日々の感じたことや考えを書き留めることで、自分の気持ちや考えを整理する手助けとなります。
専門書籍やセミナーの参加
保育に関する書籍を読んだり、セミナーに参加することで、新しい知識や考え方を得ることができます。
自分の考えや感じたことを無理に決めるのではなく、時間をかけてゆっくりと自分のペースで考えてみることが大切です。
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「どんな保育士になりたいか」を考えることは沢山のメリットがある
方向性がはっきりする
自分がどんな保育士になりたいかを考えることで、保育の方向性が明確化されます。
具体的な目標や理念があることで、日々の業務やスキルアップの方針を定めやすくなります。
モチベーションの向上
目標や理念があることで、仕事へのモチベーションが向上します。
自分の理念に基づいて働くことで、充実感や達成感を感じやすくなります。
自己成長の促進
どんな保育士になりたいかを考えることで、自己成長のための計画をたてやすくなります。
必要なスキルや知識を向上させるための努力を積極的に行うことができます。
コミュニケーションスキルの向上
自分がどんな保育士になりたいかを明確に伝えることで、同僚や上司とのコミュニケーションがスムーズになります。
共通の理念や目標を共有することで、チームワークが向上します。
子どもたちへのポジティブな影響
明確な目標を持った保育士は、子どもたちに対してもポジティブな影響を与えやすくなります。
子どもたちは保育士の姿勢や価値観を感じ取り、それが彼らの成長や発達に影響を与えます。
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まとめ
今回ここでご紹介した内容はほんの一例にすぎません。
十人十色、それぞれの保育士人生や目指す保育士像があることと思います。
面接ではあなた自身の思いが伝わるよう、自分で考え自分の言葉で伝えることが大切です。
「未来の自分」を作るのは「今の自分」だという事を忘れず、面接に臆することなく臨んで下さい!!
幸運を祈っています!!