インフルエンザウイルスは、新型コロナウイルスの流行による感染症予防対策の効果もあり、2020年以降の3シーズンで警戒レベルに達するような大きな流行はありませんでした。
インフルエンザの流行は冬場の印象が強いのですが、今シーズンはすでに全国各地で学級閉鎖が行われているなど、例年と異なる印象です。
インフルエンザは例年、気温や湿度が低下する12~4月に流行し、1月末~3月上旬にピークを迎えます。
ところが今年はすでに夏ごろから散発的に患者が報告され、2023-24年シーズン第41週までの患者数はすでに、昨年同期の450倍にもなっています。直近10シーズンのうち最も多い2019-20年と比べても、10倍近く多い状況です。
今回はインフルエンザやコロナウィルスのような感染症が広がらないようにするために先ずは何をすべきなのかを保育士さんにお聞きしました。
体調不良の子が出たら…感染症が広がる前にやること
①まずは体調不良児を医務室へ。
↳水分補給や横になったりと静かに休めるようにする
②体調不良児以外も変わりないか、すぐに確認!
③強い感染力のものもあるので、できる範囲ですぐに玩具消毒、壁、水道の蛇口など子どもが触るものを消毒!
↳特に乳児は大切!
④給食や午睡など、子ども同士の距離を離せる時は離す
↳感染力を最小限にする!
⑤保育士たちも手洗い、うがいなど自分の身も守る!
↳二次被害を防ぐ
インフルエンザも新型コロナと同じように飛沫と接触で感染する病気です。
コロナが第5類に移行したからといって安心することなく、インフルエンザ感染予防のためにも人ごみなどでのマスク着用と手指消毒を行うなど、それぞれへの感染予防を心がけましょう。
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感染症対策だけではなく沢山の園児たちに対し、その他どんな事に気を配っているのでしょうか?
保育士として心がけること
・子どもに怪我をさせない
他人の子どもの命を預かるという重要な仕事のため、安全面に気を配り子ども怪我をさせないようにしなければいけません。
子ども1人だけをみるのではないため、全員に気を配っていかなくてはいけない。
・保護者との連携
園児が怪我や体調不良になった時は、保育士は保護者にすぐ連絡して丁寧に説明する必要があります。
また、登降園時に保護者と密にコミュニケーションを取って、信用を積み重ねていくことも大切です。
・悪口を言わない
子どもは大人のことをよく見ています。
園児たちの前で悪口や仕事の愚痴などは言ってはいけない。
子どもがその様子を見て、家に帰ってお父さんやお母さんに出来事を報告する恐れもあります。
明るく、生き生きとしている保育士が子どもや保護者から好かれやすく信頼されやすいため、悪口を言ったり態度を悪くしたりしないよう気をつけることが大切です。
・子どもの発達段階に合わせた保育を行うこと
子どもは年齢によって出来る・出来ない、分かる・分からないことがあります。遊ぶ内容も年齢によって変わってきます。
保育士はこのような子ども一人ひとりの発達段階を理解して、それぞれに応じた保育を行う必要があります。
・みんなで連携をとること
保育園での業務はチームで進めていくため、人間関係がとても大切です。
女性が多い職場のため派閥ができやすかったり、仲のいい同期たちと固まってしまいがち。
効率よく仕事をしていくために、チームワークを意識して仕事をしていくことが大切です
子どもを預かる特殊な職業である保育士には、心がけるべきポイントがたくさんあります。
ポイントを理解して行動すれば、子どもや保護者・同僚と良い関係を作り、小さなトラブルを防ぐことにつながっていくはずです。
結果的に仕事上のストレスも軽減され、笑顔が増えるでしょう。