食育(しょくいく)は、食に関する知識や食生活の重要性を理解し、健康的な食習慣を身につけるための教育を指す言葉です。
保育園で行われる食育では、生活をともにする友だちや保育士さんと食事を楽しみます。
1人で食べるよりも、友だちや保育士さんと食べた方が楽しいことに気付き、子どもの感情はより豊かになります。
食育を通して食物を作る人や料理を作る人に対する感謝の気持ちが芽生えることも大きなメリットです。
食育は子どもの感情を育てる手助けを行います。
一般的な食育の目的は以下の点を含みます。
食育の目的
健康への影響
適切な栄養を摂取し、バランスの取れた食事をとることで、健康を維持するための知識を提供する。
食品選びの重要性
食品の種類や栄養価を理解し、適切な食材を選ぶ方法を学ぶ。
調理方法
健康的な食事を作るための調理方法や調味料の使い方を教える。
食文化の尊重
地域や国の食文化を尊重し、食事の楽しみや意義を理解する。
環境への配慮
持続可能な食品生産や消費の重要性を理解し、環境に優しい選択をすることを学ぶ。
日本の文部科学省が提唱している「食育の5つの力」とは、食に関する健康や生活に必要なさまざまな力を指しています。
これらの力は、食育を通じて身につけるべき要素を示しています。
一般的な食育の5つの力
①食べる力
適切な量を食べることや、バランスの取れた食事を選ぶ力です。
自分の食欲や満腹感を感じ、適切な食事スタイルを確立することが含まれます。
②考える力
食品の成分や栄養価、食事の効果などについて理解し、情報を批判的に評価する力です。
健康情報や食品情報を正しく判断し、良い食習慣を選択する能力が含まれます。
③選ぶ力
自分や家族の健康を考えて、食品や食材を選ぶ力です。
食品ラベルの読み方や、持続可能な選択肢を選ぶ方法を理解することが含まれます。
④調理する力
健康的で美味しい食事を調理する力です。
食材の調理方法や調味料の使い方を理解し、家庭で食事を作るスキルを習得することが重要です。
⑤分かち合う力
食に関する情報や知識を共有し、家族や友人、地域と共に食を楽しむ力です。
食事の場を大切にし、コミュニケーションを通じて食文化を深めることが含まれます。
保育園で考える食育の5つの力
①食べる力
自分の食欲や満腹感を感じる。
②考える力
野菜やお魚やお肉など食材を知る。
③選ぶ力
自分の食べたいものや好きなものを知る。
④調理する力
食材の調理を知る。
⑤分かち合う力
友だちや保育士さんと共に食を楽しむ。
食事の場を大切にし、コミュニケーションを通じて食文化も深める。
『食べる事』=『生きる事』
食べる事により、健康な身体や歯だけでなく、健康な思考力も育つと考えられます。
「食」は如何なる年齢においても必要です。
四季折々の様々な食材に五感全体でふれ、「おいしい!」と感じることが生きる力になってきます。
生きる上で必要不可欠な「食」から、子どもたちが得られる学びは十分今後にも役に立つと思います。
豊かな食の体験を積み重ね、楽しく食べる体験を通して、食への関心を育み、食を営む力の基礎を培う「食育」は保育園でも重要な位置づけですね。