夏も中盤に差し掛かってきました。
長期休暇で子どもも日頃とは違う思い出を作り、普段忙しい保護者との触れ合いもあります。
そんな長期休暇明けに注意しなければならないのが「登園拒否」です。
入園からやっと落ち着いてきたと思ったのに前日から「絶対行きたくないー!!」と泣きだしてしまうケースがあります。
子どもは上手に人に説明することができません。
その結果、登園拒否という形でお母さんや先生たちに気持ちを伝えようとします。
「登園拒否」の原因とは何でしょうか?
ルーティンの変化
連休中に普段のルーティンが崩れたり、家庭での環境が変わったりすることで、子どもが保育園への適応に戸惑うことがあります。
保護者と離れることへの不安
連休明けに再び保護者との離れることで、子どもが不安や抵抗を感じることがあります。
友達との再会の不安
連休中に友達と離れていた場合、再び友達と会うことに対する不安や緊張が登園拒否につながることがあります。
新しい事へのプレッシャー
新しい期が始まると、新しい課題に対するプレッシャーを感じることがあり、そのストレスから登園を嫌がることがあります。
過去のネガティブな経験
過去に保育園で嫌な経験をした場合、そのトラウマが連休明けに再び登園拒否を引き起こすことがあります。
では「登園拒否」を少しでも軽減させるにはどうしたら良いのでしょうか?
保護者向け(以下:保)、保育士向け(以下:園)とします。
前もって準備を…
(保)連休前に、学期明けのスケジュールや学校での出来事について子どもに説明し、不安を減少させるよう準備しておくことが重要です。
(園)長期休暇明けは子どもたちの情緒が不安定になりやすいタイミングです。
きめ細かい対応をするために、職員の人数にゆとりを持つことが大切です。事前に職員会議などで相談し、十分な人員配置を行いましょう。
ポジティブな期待
(保・園)子どもに保育園で楽しいことや友達との素敵な時間が待っていることを話すことで、ポジティブな期待感を持たせましょう。
徐々に慣れさせる
(保)子どものペースに合わせて徐々に保育園に慣れていくようサポートすることで、ストレスを軽減させることができるかもしれません。
連休疲れを引きずっていて、ぐずって嫌がるという場合もあります。前日はしっかり睡眠をとらせて体力回復の時間を取り、生活リズムを整えてあげましょう。
(園)保育園の日常生活の流れを思い出せるように、連休明けの数日間はゆったりと過ごすことをおすすめします。
連休中にレジャーなどに出掛けて疲れている子もいます。
特に低年齢のクラスでは、好きな時に布団に横になるなど、いつでも休憩できる環境を整えておくことも大切です。
感情の受け止め
(保・園)子どもの感情を尊重し、拒否の理由を理解しようとすることで、子どもが自分の気持ちを表現しやすくなるかもしれません。
「そうだったんだね」と受け止めてあげることが大切です。
「ママも(先生も)〇〇ちゃんくらいのころ、そんなことがあったなぁ」と話してあげることでも、子どもは安心しますよ。
園との連携
保護者と保育士とが連携を取り、子どもの状況や心情を共有し、協力して対処することが大切です。
(保)登園拒否が数日続くようであれば、泣いても思い切って連れていっても良いでしょう。
離れる時にはわんわん泣いていても、時間が経つと少しずつ落ち着いて先生やお友達と楽しく過ごせるようになってくれます。
担任の先生に登園拒否していること、その理由などを話しておくことで、登園したらスキンシップや声かけを多くしてくれるなど配慮をしてくれるはずです。
親が不安な気持ちを顔に出してはいけません!
ママが動揺しているとすぐにその不安が子どもにも伝わってしまいます。
笑顔で見送る事を心掛けてみましょう。
(園)連休明けの保育はいつも以上に子どもたちの様子に目を配り、不安な気持ちに寄り添ったり、個々に応じた援助をしていく必要があります。
保護者にできるだけ早めにお迎えに来てもらうように連絡したり、家庭に帰ったら早く休めるようにするなどの助言をし、保護者の協力があることで子どもたちも早く保育園での生活リズムを取り戻せるようにしていきます。
上記をすることで必ず笑顔で登園する日が来きます。
焦らずゆっくりとした心持ちでいたいですね。