子どもがいうことを聞いてくれない!私、良くない保育士…? 安心してください、必ずしもそうではありません。

保育活動

保育士をしているとなかなか子どもが話を聞いてくれない…そう感じる場面があると思います。

ですが焦りから威圧的になってしまったり、怖い先生になってしまわないように…

悩んでいる保育士さん必見です!

子どもは楽しそうだな面白そうだなと思うことは興味を持って耳を傾けてくれます。

子どもを惹きつけることが出来ればこちらのもの!!

まずは話しを聞いてくれないな…と感じてしまう原因を探してみましょう!

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目次[非表示]

話を聞いてくれない原因と解決策

活動や話の内容が発達に合っていなかったのかも?!

発達段階を意識した活動を取り入れると、子どもたちがぐっと話や活動に引き込まれることが多いです。

まずは発達段階を理解しよう

乳児期(0~1歳)
感覚遊びや簡単な模倣遊びが適しています。
長い話や指示は避け、シンプルな言葉と動きを使うと効果的です。
例:「いないいないばあ」「ガラガラを振る」など。

幼児期前半(2~3歳)

短い物語や具体的な体験が興味を引きます。
自分で動かせる活動(ブロックや簡単な絵描きなど)も効果的です。
例:「○○ちゃんはこれどう思う?」と質問を交えると集中しやすい。

幼児期後半(4~5歳)
ストーリー性のある話や少し複雑なルールのある遊びに挑戦できます。
協力を必要とする活動も好奇心を刺激します。
例:簡単な役割遊びやクイズ形式の話。

解決策

ポイントは…「分かりやすく簡潔に!」

活動の指示が複雑だったり長くなってしまうと理解できません。

活動の内容や話の内容を振り返ってみましょう!

お助けアイテム

イラストや写真などを活用してみましょう!

子どもは聞くより見ることが得意です。

年齢や個々の発達状況に応じた内容を選ぶことが、子どもたちの「やる気」や「聞く姿勢」を引き出す鍵になります。

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話を聞く環境が整っていなかったのかも?!

子どもたちが話を聞けるかどうかは、環境の影響も大きいですよね。

落ち着いて集中できる環境が整っていないと、どんなに魅力的な話や活動でも、子どもたちが反応しづらくなります。

「話を聞く環境」を整えよう

1⃣物理的な環境を整える

適切な座る場所の確保

子どもたちが全員しっかり見える位置に座れているか確認します。

後ろの方だと見えにくかったり、気が散りやすくなったりします。

周りの刺激を減らす

話に集中できるよう、おもちゃや気になるものは片付け、活動スペースをシンプルにしましょう。

例:「お片付けの歌」などを使って、活動前に全員で片付ける習慣を作る。

照明と温度

明るすぎたり暗すぎたり、暑かったり寒かったりすると、子どもの集中力が途切れる原因になります。

2⃣心理的な環境を作る

安心感を与える

落ち着ける雰囲気を作るため、穏やかなトーンで話し始めることが大切です。

例:「今からとっても楽しいお話をするよ」と期待感を持たせる。

リラックスした準備時間を設ける

活動前に、深呼吸や簡単な体操を取り入れると、体が落ち着き話を聞く準備が整います。

3⃣子どもの視点を取り入れる

話す位置を調整する

子どもと目線を合わせて話すことで、親近感が湧き、注意を引きやすくなります。

例:椅子に座ったり、床に膝をついて子どもの高さに合わせる。

話の導入を工夫する

「何が始まるんだろう?」と思わせるような導入をすると、子どもたちの興味が高まります。

例:小道具を見せる、音を鳴らすなどの演出。

4⃣ルールや約束を明確にする

「お話の時間」のルールを共有

子どもたちと一緒に「話を聞くときのルール」を決めると、意識が高まります。

例:「お話のときは座るよ」「お手てはお膝に置こうね」。

静かにするきっかけを作る

チャイムや手拍子、特定のフレーズを合図にして、子どもたちを静かにさせる方法を決めておきましょう。

例:「シ~」と一緒にジェスチャーを使う。

5⃣子どもの集中力に合わせる

話の長さを調整する

幼児の集中力の持続時間は短いので、話は短めに区切り、途中で参加型のアクションを加えます。

例:途中で質問を投げかける、「次どうなると思う?」と考えさせる。

テンポを変える

話すスピードや声の大きさに変化をつけると、注意を引き続けられます。

6⃣予備の環境調整策

話に興味を持てない子がいたら?

その子の近くに行き、優しく名前を呼ぶことで注意を引く。

全体の進行を止める必要はありません。

ざわつく場合は?

一度静かにする時間を作り、全員で「深呼吸タイム」や簡単な「手遊び」を行い、再スタート。

解決策

ポイントは…「保育士に注目している状況をつくること!」

ザワザワしていても楽しい手遊びが始まったら…お楽しみの絵本が始まったら子どもたちは自然と集まり、参加してきてくれるお子さんが必ずいます!

そこから自然と遊びに移行しても良いですし、注目が集まったところで「〇〇の話をします」と予告して聞く環境を整えてあげるのも良いと思います。

お助けアドバイス

乳児クラスの保育士さんで話を聞いてくれない…と悩んでいる保育士さんがいたら全く気にしないでください!

乳児クラスのお子さんはまだまだ個別対応が必要です。

集団でお話を聞くことは難しいので1対1で、あるいは少人数のグループで手遊びをする、お話を見るただそれだけでのちの「保育士(相手の)のお話をきくこと」に繋がります。

お助けフレーズ

保育士「みーなさん♪」子ども「はぁ〜い♪」

◆保育士「もういいかい?」子ども「もういいよ♪」

ピアノで「ファ ラ ソ♪」←「もういいかい?」の音階になっています!

子どもが思わず応えたくなるフレーズなので子どもに気づいて欲しい時に使えます

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何をする時間なのか見通しが持てず不安だったのかも?!

子どもたちは、これから何が起こるのか、どんな活動をするのかを理解していないと、不安を感じたり集中できなかったりすることがあります。

特に、小さな子どもや発達の段階で見通しを持つのが難しい子どもにとっては、「次に何が起きるのか」が分かると安心感が増し、スムーズに活動に参加できるようになります。

子どもたちが見通しを持てるようにするための工夫

1⃣活動の流れを明確にする

視覚的なスケジュールを使う

絵や写真、アイコンを使ったスケジュールを提示すると、次に何が起こるのか一目で分かります。

例:朝の会 → 自由遊び → お片付け → お話の時間 → 外遊び

例:絵カードやホワイトボードに貼る。

見せながら伝える

「今から○○をして、その後は□□に行きます」と順序を口頭で伝え、視覚的にも確認できるようにします。

2⃣開始前に簡単な説明をする

◆活動の目的や内容を説明

子どもたちに、これから何をするのかを簡単に伝えます。

例:「今日は○○のお話をするよ。その後でみんなで○○して遊ぼう!」

※期待感を持たせる表現を使うと効果的です。

3⃣予告とリズムを作る

◆合図を決める

活動開始前に決まった合図を使うと、子どもたちが「次に何かが始まる」と認識しやすくなります。

例:歌や手拍子:「お話の歌」や「これから始めるよ~」と簡単なフレーズ。

例:音を鳴らす:ベルやタンバリンなど。

◆一定のリズムを作る

毎日似た流れで活動を進めると、子どもが予測できるようになります。

例:朝の会→自由遊び→外遊びのような決まった順序。

4⃣不安を和らげる言葉かけ

◆親しみやすい言葉で話す

難しい説明ではなく、子どもが安心できる言葉を選びます。

例:「みんなで楽しくやるから安心してね!」

◆成功を予感させる

「みんなならきっと上手にできるね!」と言うことで、活動への意欲が高まります。

5⃣活動の切り替えをスムーズにする

◆次の活動への準備を促す

「あと5分でお片付けして、次は○○をするよ」と、次のステップを事前に知らせます。

砂時計やタイマーを使うのも有効です。

◆切り替えのサインを決める

例:「手を叩いて次に行こう!」や「さあ、みんなで深呼吸してから次!」。

6⃣柔軟に対応する

◆子どもの反応を観察

子どもたちが戸惑っている様子であれば、少し時間を取って再説明したり、簡単な質問で状況を確認します。

例:「分からないことがある子は教えてね」と声をかける。

◆不安そうな子に個別対応

「一緒にやってみようね」と個別に声をかけることで安心感を与えられます。

解決策

ポイント…「騒がしくなってしまう前に見通しを伝えてあげること!」

活動と活動の間に騒がしくなってしまったり、活動の始まりにザワザワしてしまうなんてこと幼児クラスでよく見かけることもあります!

幼児クラスにもなると次は〇〇をするんだ、時計の針が〇〇になったら活動が始まるんだなどなど…見通しを持つことができるようになります!

自分で考えて活動に向けて行動したり準備したりできるようになるので、子どもたちと予定を共有していると保育士の話も入ってきやすいです!

年中、年長さんに使えるアドバイス

大人の私たちは話を聞くって何気なくしていますが、話を聞く態度が大切ということを知っていますよね。

そのことを子どもたちにも教えてあげてください♪

◆話している人の目を見て聞く

◆話を最後まで聞く

改めて伝えてあげると、子どもたちの方から意識して聞いてくるるようになります!

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まとめ

でもでもやっぱり1番大切なのは、普段の会話!

忙しい保育士ですが、子どもたちと目線を合わせ、会話のキャッチボールをすることがとても大切です。

「聞いてくれた♪」「伝わった♪」と子どもたちが日頃からたくさん感じられるようにしたいですね!